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タンポポ
蒲公英 |
キク科の多年草。
葉は根生してロゼット状をなし、さまざまな形に羽裂する。切ると乳液が出る。4〜5月、中空の花茎の先に径3.5〜5cmと大きな黄色(稀に白色もある)の頭花を1個つける。頭花は舌状花のみからなり、朝開き夕方閉じる。花期後、花茎は地をはい、果実が熟すとふたたび直立し、パラシュート形の冠毛のある痩果(そうか)が風によって散布される。
人里の道端や土手などに生育し、東北地方南部から北九州に分布する。
タンポポ属は北半球の温帯から寒帯にかけて約2000種あり、日本には約10種が自生する。ヨーロッパでは花や根を強肝、利尿、強壮などの薬用に、根を炒って、粉にしたのをコーヒーの代用に使った。 |
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< 西洋と日本の違い >
日本在来種タンポポ |
花を支える総苞片(=「がく」)がすべて上向き |
「春」のみ開花し種をむすぶ |
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西洋タンポポ |
花を支える「がく」が下に反り返っている |
「一年中」開花と種を繰り返す |
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